発達障害に薬はいらない
1.発達障害とは
食事と生活での脳の神経細胞のダメ-ジと精神面の発達障害がある。イライラする。じっとできない、怖がる、ふにゃふにゃで体幹がない、体の軸がない。分類はあいまい。体のダメ-ジが精神面につながっている。優れている部分もあるが劣っている部分もある。チェックリストにいくつか当てはまることになれば安易に発達障害と診断されやすい。したがって発達障害と安易に診断される子供は急増している。このような子供は寝ない、寝つきが悪い、音に敏感、チック症候群がある、体幹がしっかりしていない、蕁麻疹、鼻炎、筋力や体力がない、運動機能障害がある。
2.メチレーション回路
メチレーション回路とは代謝回路の一つである。代謝とは生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生命維持のための生化学反応をいう。発達障害の子供はメチレーション回路が阻害されている。
メチレーション回路。これらの5回路が歯車でつながって1つの経路のようになっている。1つが働かなくなると他の歯車もうまく回らない。
神経物質回路ではセロトニン不足でいらいらする、怖がり、睡眠不足、パニックになりドーパミンが多量になると多動、騒ぐ、ドーパミンが不足すると脳の誤作動、集中力低下、眠い、やる気がないということが起こる。代謝障害でおこる症状では勉強に集中できない、感情のコントロ-ルができない、感染症にかかりやすい、知覚や感覚の障害、運動能力の低下になる。
発達障害は脳の障害だけでなく体全体の障害であるがその本質は代謝障害である。
代謝障害を改善するには多くの酵素が必要になる。
3.酵素と代謝食事
「酵素」とは、主にたんぱく質で構成されており、人間や動物、植物などすべての生き物が生きていくうえで必要な、消化・吸収・代謝などの化学反応を促進するものです。私たちの体の中にはおよそ5000種類の酵素があるといわれているが、各酵素は一つの働きのみをするスペシャリストであり、大きく「消化酵素」と「代謝酵素」に分けられます。メチレーション回路では葉酸(生の葉野菜に含まれる)が大事でこれをメチル化するにはたくさんの酵素が必要である。酵素が働くにはビタミンやミネラルが必要になる。ビタミンやミネラルが入ってない食事というのは糖質中心の食事になっている。動物性のたんぱく質が中心の食事をすることが重要。まず偏食、甘いもの、麺類など炭水化物中心の食事を止める。体の炎症がある、またストレスがあるとうまくビタミン、ミネラルが回らない。べん、尿、肝臓のトラブルがないかを見直す。炎症の原因になっている食品をとらない。糖質の食品や化学物質の入っている食品を1ケ月やめる。そうすれば体が改善する。小麦、乳製品は良くない。サプリメントよりも自然な食品をとること。発達障害は適切な対策をしていれば改善する。胎生期も発達障害には影響がある。
4.炎症を止める1.
遺伝子のスイッチのオンとオフ。環境によって遺伝子の現れ方が違う。遺伝子が同じであっても環境によって現れ方が違う。
代謝を阻害する4要因 1.炎症 2.有害物質 3.栄養不足 4.ストレス
1.炎症を止める1 皮膚、粘膜に炎症があるとアトピ-、蕁麻疹が出る。脳に出ると脳のグリア細胞が信号を送る。自閉症の子供は生後すぐからこの症状があることがある。母体に有害物質があると子供に炎症が出やすい。 炎症を起こさない、炎症を鎮める。すなわちそのような子供の食事が大事。母親の食事は子供の食事に影響する。脳の炎症はきずきにくい。
2.腸の炎症 食べ物から腸の炎症が起きる。超粘膜が炎症が起きると有害物を腸が吸収してしまう。そうすると脳にまで炎症が起きる。脳に炎症が起きると腸に炎症を起こす。食品が炎症を起こす場合は精白砂糖、小麦製品、乳製品がある。特に小麦製品のグルテンのグリアジンは腸の粘膜を壊す。現在の小麦は品種改良で昔の小麦でない。これは人の消化酵素で消化できない。胃の中の消化できないものは人体の中に入っていく。これは人体の組織と構造が似ているため人体はこれを敵とみなして人体自信を攻撃する。それが自閉症や多動症となって現れる。特にパンは甘味料、添加物が多くもっとも注意が必要。牛乳もそうであり今は、高温で加熱されタンパク質が変質されており体内のカルシュウムが排出される。さらにビタミン、ミネラルが排出される。市販の牛乳は見た目をよくするため細かく砕いた脂肪球が入っている。トランス脂肪酸を作っている。今の牛乳は集中力の欠如、炎症をひきおこしやすい、多動の原因になる。体に良いということを信じて飲む、子供に飲ませるのは非常に危険であり症状を悪化させる。小麦製品は一時の快感から中毒症状を起こしている。特にパンなどの小麦製品は止められない人が多い。一時のうまいという快感がある。母親からやめることができれば子供は止められる。実際にはこれが一番むつかしい。3週間、2週間でもいいから小麦製品、乳製品を止めることができれば改善できる。
6.有害物質を避ける1 砂糖、人工甘味料、農薬、殺虫剤、超カビなどがあるが完全に除去することは不可能。食事の記録をしておくこと。砂糖はタンパク質と結合すると酵素の働きが阻害される。血糖値の乱高下が起きる。自律神経が乱れる。ウィルスやカビが入ってくる。インスリンが出まくると炎症を送す。ストレスで炎症が起こる。人工甘味料は砂糖よりも有害。加糖ブドウ糖液は遺伝子組み換えのトウモロコシから作られている。砂糖の行っているものは厳禁。有害金属はミネラルの代わりに酵素に結合する。
7.有害物質を避ける2 遺伝子組み換え食品、除草剤。遺伝子組み換え食品は作物のたんぱく質構造が違うので体の免疫が攻撃し自身の体まで攻撃する。トウモロコシ、綿、パパイヤ、ジャガイモなどがある。遺伝子組み換えでないものを買う。外食を減らす。信頼できる業者のものを買う。遺伝子組み換え食品は除草剤に耐性があるものである。これらはしたがって腸の免疫システムを壊す。1990年以降の農薬はネオニコチネイド系(タバコ等に含まれるニコチンに良く似た構造を持っている殺虫剤の総称で、新規開発から間もない、比較的新しいタイプの農薬)である。
たくさんある着色料、発色剤をできるだけ避ける。化学調味料の使われているのはスナック菓子、レトルト食品、インスタントラーメン。極力避ける。これらは炎症、神経毒、しびれ、吐き気、眠気などたくさんの障害を起こす。
危険なことはこれらの着色料、発色剤、化学調味料の使われている食事をしているとこれらの使われていない食事では物足りなさを感じる。
8.栄養不足を改善する 阻害要因を排除しないと栄養素が効かない。自然で消化しやすいものをとる。加工品を食べない。ハム、ウィンナ-、加工品をとらない。肉、卵など加工していないものを食べる。発酵食品を食べる。7割の自閉症スペクトラムの人は偏食である。食感が過敏。飲み込まずくのなかで食べ物がある。炭水化物だけを食べている。野菜、肉、魚を食べない。
発達障害に効果のあるサプリメント
メラトニン*** 睡眠促進剤
カルニチン*** ミトコンドリアの働きを助ける
NAC(N)
9.ストレスを避ける ストレスを避ける生活をする。強い精神的なストレスがかかると常に不安、緊張になると様々な障害が出る。消化が良くできない。酸素が行き渡らない。体が消耗する。血流が悪くなる。多くのホルモンが分泌され消化される。副交感神経に異常を与える。表情がなくなったり、過敏になったりする。強いストレスについては両親の不仲やいじめ、受験期のストレスがあったりするとかなりのダメ-ジがある。大学生になったときや社会人になったときに発達障害があらわれるときがある。対策としては易しく脳を刺激する。脳のダメ-ジを受けた神経は回復し発達していくので修復に必要な栄養を与える。発達障害の障害が出て何年たっても遅すぎることはない。対策の一つはアイウベ体操でア イ ウ ベ と口で発音していく。もう一つは周りの精神的な見守りで寄り添うこと。親や周囲の大人が現状にしっかり向き合って話を聞いたりすること。苦しいときは逃げてもいいと教えること。発達障害の子供とはインフルエンザに罹ったときに数学の公式を理解できるかという状態のこと。さらに柔軟性である。親が冷静になり、大きく構え原因を探ったり、対策を探す。親子のスキンシップやコミュニケ-ションが大事。個人差があることを認識すること。
10.食事と生活の大事なポイント 薬はセロトニンの代謝をブロックする。長期薬を飲んでいるとやめたとき数年後障害が出てくる時がある。できるだけ薬は飲まない。妊娠中の母体が何よりも重要。子供の好き嫌いは味覚障害がある。味覚障害を悪化させるものはミネラル不足、加工食品の取りすぎ、体の炎症、小麦製品の取りすぎ、小麦や砂糖には中毒性がある。おかし、ジュ-ス、パン、菓子パンは中毒性がある。クッキ-タイプの栄養補助食品は裏の成分表示を見ると必ず小麦、砂糖、グルテンが入っているのでこれは危ない。これが発達障害に影響する。栄養補助食品のキャッチコピ-に惑わされないこと。食事は出し物をとる、細かく刻む。食事改善は家族全員で同じものをとる。子供に体調不良があるということは家族に体調不良があるということになる。添加物や揚げ物を減らす。ビタミン、ミネラルをとる。発達障害の人間は本人もつらかったと思うこと。良質な食事を与えていなかったということ。記録も大切。これを食べたらこんな症状だったということを記録すること 記憶だけだと不正確、記憶は自分の都合の良いように書き換えられる。
11.発達障害の成り立ちとメカニズム 妊娠中は発達障害のリスクが高い。脳の発達は遺伝子によって決まっている。大脳は右脳と左脳があり二つは脳梁でつながっている。脳の発育は下から上に発達成長していく。受精後26週で成長する。脳の成長は生まれてからも続く。1歳で一生の脳の形ができる。3歳で3倍になる。6歳で90%できる。12歳で大人の脳になる。
12.右脳と左脳の障害の特徴
右脳機能の障害 右脳がダメ-ジを受けたとき
自己免疫の疾患、アレルギ-喘息、慢性的植毛過敏症、リーキ-ガット(腸壁バリアが壊れて隙間ができ、腸内にあるべき細菌や食物成分が身体の中に入ってしまう現象で、身体のさまざまな不調)
自分の体が感じられないような状況になる 筋力の張力が弱い、姿勢を保つ筋力が弱い、連携のとれた動きができず奇妙な歩行をする、バランスを崩しやすい。
対人関係のトラブル 社交スキルの低下で状況にそぐわないことをいう。人の顔や人そのものを覚えられない。味覚が弱い。1か所を見たり
創作力が低下 非言語的コミュニケ-ションが苦手。読むことができても文章の意味が分からない。味覚が弱い。1か所を見たり人と目を合わすことができない。
起こりやすい障害 ADHD、アスペルガ-、強迫性障害、犯行挑発性障害、広汎性発達障害、協調運動発達障害、チック
左脳機能の障害 左脳がダメ-ジを受けたとき
免疫防御の低下。体内に細菌やウイルスが増えやすい。副鼻腔や肺機能が侵されやすい。不整脈も起きやすい。物事を順番にすることが難しい。手先が不器用。ルールのあるスポ-ツが苦手。ダンス、スポ-ツが苦手、自分が表現できない。他人から自分が見られるのが気になる。自分が表現できないので罪悪感を持ちやすい。記憶力に問題が生じる。 摂食障害、失読症、言語障害、読書障害、場面寡黙症
母親が炎症を起こしていたら胎児も影響を受けている。一歳までの頭が大きいこともある。しかしダメ-ジを受けた脳は回復する。脳は何歳になっても回復することができる。
必要なことは原因となっていることを除去する。再生するための栄養や原材料を補給する。ダメ-ジを受けているところに刺激を与える。
再掲
酵素が働くにはビタミンやミネラルが必要になる。ビタミンやミネラルが入ってない食事というのは糖質中心の食事になっている。動物性のたんぱく質が中心の食事をすることが重要。まず偏食、甘いもの、麺類など炭水化物中心の食事を止める。体の炎症がある、またストレスがあるとうまくビタミン、ミネラルが回らない。べん、尿、肝臓のトラブルがないかを見直す。炎症の原因になっている食品をとらない。糖質の食品や化学物質の入っている食品を1ケ月やめる。そうすれば体が改善する。小麦、乳製品は良くない。サプリメントよりも自然な食品をとること。発達障害は適切な対策をしていれば改善する。胎生期も発達障害には影響がある。