毎日犬の散歩。犬は大体の言葉がわかるらしい。この犬もこの家に来てから12年もなる。以前は小さいこともあってほとんど毛を刈ることもせずトリミングに連れていくこともなかったがこの犬の種類は長毛種ということなのでやたら毛が伸びてくる。伸びるだけならいいのだけれどのびる毛が抜け落ちて床に落ちる。また開き戸でないドアの下に入り込んでドアの滑車に巻き込まれてしまうとドアがきしんで動かなくなることがあった。そして掃除機で掃除するときに部屋の中に舞い上がって食事のものにかかったり洗濯ものにまとわりついていくので最近はトリミングに連れて行っている。
散歩に行くのは1日2回と犬は自分で決めているらしい。要求を拒むとこれが大変なことになる。以前、自分も家内も疲れていたので散歩は一回にした日があった。するとその日はクルクル回って散歩に連れていけと言っているようだった。放置したら玄関の床の上に尿の水たまりを作った。さらに布団にこれも尿の水たまりを作った。最初これが何なのかわからなくてもう12歳もなるのでいわゆる人間でいう老人ボケかなと思い慌ててかかりつけの動物病院へ連れて行った。すると獣医さんいわく「何か変わったことがなかったか?」いや別にないというと「近くで工事をして音がうるさいとか、親戚の人がきているとか?」そんなことはないというと「散歩の回数が減ったとかは」ははあと思い「毎日2回連れて行っていたが昨日は1回だった」というと「犬は自分で言うことができないのでこういうことで自分をアピ-ルしている。散本の距離が長かったから1回でいいだろうと思っていても犬は自分で2回行くと決めている」ということであった。ああそういうことなのかと思った。さすがにこれは分からなかった。犬はカウントすることができるんだと思った。そうすると距離は短くてもいいのかもしれないがあんまり短くてもよくないのかもしれない。また自分で散歩のコ-スを覚えているようで道順は決めている。散歩のル-ティ-ンは決まっているらしい。獣医さん曰く「若い母親で子供ができ子供にかかりきりになり自分の世話をしてくれないとか親戚の子供が来て自分を放置しているとなればそういうことをする」これは人間と同じなんだと思った。