一畝だけのピ-マンを収穫する。朝早くといっても朝7時頃からはさみとバケツを持って15分程度つみ取っていく。15分程度で小さいバケツ一杯になっていく。これをこれも小さいバケツに詰めて産地直送の市場にもっていく。1袋4~5個程度入ったものが50円の値札を張って陳列台に並べていく。ここはもう昔ながらの市場ではなく生産者が直接持ち込みできるような仕組みになっている。こうしたところは結構多くなってきているようだ。初めてこのシステムを見たのは少し大きなス-パ-の一角にそのようなコ-ナ-がありそこでは生産者の顔写真付きの野菜が並べてあった。その時こんなシステムもあるのかと思った。近くに以前ホ-ムセンタ-があってそこは最近ホ-センタ-が改装されて産直市場になっていた。私の家では広くはないが少々の畑があり蜜柑や野菜を自家用に生産していた。従来は近くにこれも市場がありそこに近いこともあって取れた野菜を出荷といってわずかなもだったが出していた。子供のころとか若いときは仕事から帰ってきたら市場に取れた野菜を軽トラに積んで持っていくのが自分オ仕事だった。子供のころから夏は稲刈り冬はシイタケの原木切り、春は冬に切った原木にシイタケの植菌作業という繰り返しだった。学校を卒業して就職してもこの作業は休みには続いた。小学生の子供が自転車の後ろの荷台にダンボ-ルに野菜を入れたのを積んで10キロ程度離れた市場にもっていってそれをならべて係の人から伝票をもらってくるのが私の仕事だった。でもそんな市場も時代の流れで小さな市場は統合されて近くに少し大きな市場になりそれもなくなってしまった。こんな田舎でも流通の形が変わったのだと思う。市場のシステムは生産者の出荷、仲買の競り、小売りとなるのだろう。ここで生産者の原価の倍以上で品物が店頭に並ぶ。消費者は高い野菜を買わなければならない。数年前に自分が市場に出した蜜柑が1玉5円だった。同じような蜜柑が1玉90円で売られていたのに驚いた。今のように生産者が価格を独自につけ消費者が自分で選んで買うシステムがあれば確かにいいと思う。最近はコロナや大雨の被害で野菜がずいぶん高くなっているようだ。頭のいい人はこんな時にお金もうけができるのかなと思ってしまう。